先日紹介した梅の花の「てまり」弁当同様、私たち夫婦にはお気に入りのお弁当があります。
崎陽軒「シウマイ弁当」です。
神奈川県出身、結婚後は横浜で暮らしていた私たち夫婦にとって、崎陽軒のシウマイやシウマイ弁当はソウルフードみたいな存在です。
何度食べても飽きない美味しさがあって、値上げのたびに悩むものの結局ランチ用にと買ってしまいます。
今回は、そんなシウマイ弁当の魅力を、定番のおかずや購入場所による違いなど、私たちなりのおすすめポイントとあわせてご紹介します。
崎陽軒「シウマイ弁当」とは

「シウマイ弁当」といえば、1954年の発売以来、70年近く愛され続けている崎陽軒の定番駅弁です。
端的に伝えると「横浜発のシウマイを中心とした、冷めても美味しい駅弁」ということになります。
現在の価格は1,070円(税込)。
駅弁といっても、わが家ではごく普通のお弁当と同じ扱いです。
神奈川県民なら、家で食べることも多いのではないでしょうか。
これが「シウマイ弁当」

冷めても美味しいおかずとご飯が、薄い木の板で作られたお弁当箱に美しく詰められています。
この経木でできたお弁当箱は、通気性や調湿性に優れているため、ご飯やおかずが乾燥せず風味が保たれます。
蓋を開けた瞬間、おかずと木の香りがふわっと広がり、「シウマイ弁当だ!」と思わず嬉しくなります。
昔ながらのシウマイ 5個
鮪の漬け焼き
蒲鉾
鶏の唐揚げ
玉子焼き
筍煮
あんず
切り昆布&千切り生姜
俵型ごはん(小梅、黒ごま)
定番のおかずたち

昔ながらのシウマイ 直径3cmほどの大きさですが、ぎゅっと具が詰まっていて満足感が高めです。
シウマイには豚肉の他に9種類の材料が使われています。その中で干しホタテ貝柱が特徴的で、冷めても美味しく食べられるよう工夫されています。脂ぽさや臭みがなく食べやすいです。
鮪の漬け焼き しっかり目の醤油味です。それほど大きくありませんが、存在感があります。
蒲鉾 ぷりぷりっとした食感です。お弁当に彩りを添えています。
鶏の唐揚げ ちょっとかためのしっかりとした食感で、旨みがあって美味しいです。唐揚げは衣がパリパリ派ですが、これは大好きです。
玉子焼き 適度な甘さでしっとり。ホッとする味わいです。
筍煮 たっぷりと入っていて嬉しい。小さめですが、適度な歯応えがあり甘辛で美味しいです。
あんず 毎回最後に食べている嬉しいおかず。甘酸っぱくて締めにぴったりです。
切り昆布&千切り生姜 箸休めにぴったりです。このおかずがあるおかげで、シウマイがより美味しく食べられます。夫のイチオシです。
1位 筍煮 2位 昔ながらのシウマイ 3位 鶏の唐揚げ
冷めてもおいしいご飯
ご飯は蒸気炊飯方式で炊かれているため、冷めてももっちもちの食感が楽しめます。
1俵は約30gだったので全体では240gくらいだと思われます。
普段の食事量の倍以上のボリュームですが、美味しくて毎回完食です。
時々無性に、このむぎゅっとしたご飯が食べたくなります。
「シウマイ弁当」についてのあれこれ
長い間食べ続けてきたからこそわかる「シウマイ弁当」についてのあれこれを語ってみたいと思います。
食塩相当量が低めで、たんぱく質量が多め
シウマイ弁当の食塩相当量は1包装あたり3.7gです。
一般的なお弁当と比較しても低めだと感じました。夫の持病で塩分を気にしているのでこの量はありがたいです。勿体無いですが、鮪の漬け焼き・蒲鉾・筍煮・切り昆布&千切り生姜の量でさらに塩分を減らすことは可能です。
逆に、たんぱく質は29.9gと一般的なお弁当と比べて多めです。これは私たちアラフィフ世代には嬉しいポイントです。
じわじわ値上げ
私が初めて「シウマイ弁当」を食べた時の値段は700円でした。
それが800円台、900円台と値上がりし、今では1,070円です。
原材料費高で仕方がないこととはいえ、2020年以降は「また値上げ?」と感じることが多かったです。
かながわPay(神奈川県による消費喚起キャンペーン)では、崎陽軒のお買い物が20%還元だったので、喜んでシウマイ弁当を買いに行きました。
どこで買える?
公式HPによると、神奈川県、東京都、千葉、埼玉、静岡、台湾で購入できるようです。
神奈川県内では駅構内の売店やデパ地下などでよく見かけるので、入手しやすいと思います。
崎陽軒公式HP
品切れと消費期限
シウマイ弁当は賞味期限ではなく消費期限になります。
入荷のタイミングによって異なりますが、お昼用に購入して14時までだったり、最近購入したものは19時まででした。
購入時に店員さんから消費期限についての声掛けがあります。
タイミングが悪いと品切れで、入荷待ちになることもあります。どうしても食べたい場合は、入荷を待つかショップの梯子です。
本当のところ「シウマイ弁当」はまずい?美味しい?
「シウマイ弁当」はまずいという口コミを見かけます。
これは好みの問題なので一定数そういう方もいると思います。
一方でこの「まずい」という感覚は、崎陽軒のシウマイが一般的な焼売と異なることが原因かなとも思います。
焼売というと、肉汁たっぷりでジューシィ、ふんわり柔らかいものが一般的です。
崎陽軒のシウマイはというと、肉汁も脂も少なめでギュッと詰まった食感です。
焼売と思ってシウマイを食べると「あれ?」となってしまうのかも。
子どもの頃から慣れ親しんだ味で、職場の差し入れなどで日常的に触れてきた人とは、感じ方が違って当然かもしれません。
神奈川で生まれ育った私たち夫婦にとっては特別で、自信を持って「美味しい!」と言えるお弁当です。
おわりに
これまで何度も食べてきた「シウマイ弁当」。
匂いは記憶に残りやすいと言いますが、木のお弁当箱とおかずが混ざり合ったあの独特の香りは、懐かしい思い出とともに今も心に残っています。
これからもきっと、私たち夫婦の定番として買い続けていくでしょう。
皆さんも、そんな“温かい思い出の味”を、ぜひ一度味わってみてください。
参考:崎陽軒HP https://kiyoken.com/
