
2025年5月1日、バラを市の花とする神奈川県綾瀬市の「あやせローズガーデン」がリニューアルオープンしました。
園芸研究家でバラ育種家でもある河合伸志さんが総合監修を手がけ、多彩な植物とバラの魅力が詰まった新しい庭園へと生まれ変わっています。
約7,700平方メートルの敷地に150種約680本のバラが咲き誇り、宿根草や一年草とともに四季折々の美しい景観を楽しむことができます。
庭園は世界各地をテーマにした11のエリアで構成されており、それぞれ異なる雰囲気と魅力が味わえます。
今回は、リニューアルした「あやせローズガーデン」の個性豊かなテーマエリアを中心に、その見どころをご紹介します。
バラ好きの方も、初めての方も、きっと新しい発見があるはずです!
あやせローズガーデンについて
あやせローズガーデンの主な特徴や基本情報について紹介します。
私が行った際に気になったことについても記載しています。
主な特徴
- あやせオリジナルバラ「ル・デパール・ド・アヤセ」 河合伸志さんが「あやせローズガーデン』のために作った新品種です。「門出を祝う花」という意味が込められておりリニューアルオープンのシンボルローズとなっています。
- 病気に強いバラ 植えられているバラのほとんどは病気に強く初心者や家庭でも育てやすい品種です。誰でも気軽にバラの美しさを楽しめるよう工夫されており、自宅での栽培の参考にもなります。
- 個性的な11のテーマガーデン 世界各地を旅するような11のテーマエリアで構成されており、散策を通じて異国情緒を感じることができます。
多彩な植物が組み合わされているため、訪れるたびに新たな発見があるのも魅力です。 - フォトジェニックな庭園 パーゴラや水鏡、バラのトンネルなど写真映えする仕掛けが随所に用意されており思い思いのシーンを写真に収めることができます。
気づいたこと・感想
「ル・デパール・ド・アヤセ」が植えられたピースフル・ガーデンを中心に11のエリアが広がっていました。
印象的だったのは、ただ観賞するだけでなく家庭でも育てられるように配慮された品種が選ばれていた点です。
ローズガーデンというとバラが整然と並んでいるイメージが強かったのですが、バラと季節の花々が咲き乱れる光景は圧巻でした。
各所に写真映えするスポットがあり、写真撮影を楽しまれている方も多かったです。
ただしペットを連れての来園には注意が必要です。
ペット同伴の場合は必ず籠やケージに入れる必要があります。
詳細は綾瀬市の公式ホームページなどで最新の注意事項をご確認ください。
基本情報
- 所在地 神奈川県綾瀬市深谷上4-5234(光綾公園内)
- 開園時間 9:00~16:30
- 入園料 無料
- 休園日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 ※5月は毎日開園
- 駐車場 128台(無料)
アクセス
- 相鉄線さがみ野駅南口より長後駅行きバス約15分「観音入口」または「上深谷」 下車徒歩2分
- 小田急線長後駅西口よりさがみ野駅行きバス約20分 「観音入口」 または「上深谷」下車徒歩2分
- 相鉄線海老名駅小田急東口より綾瀬市役所行き(観音橋経由)バス約15分「綾瀬高校」下車徒歩15分
参考:綾瀬市ホームページhttps://www.city.ayase.kanagawa.jp/soshiki/midorikoenka/koen/4/15170.html
気づいたこと・感想
GW明けの平日午後に訪れた際は混雑していませんでしたが、見頃を迎えた5月中旬には、午前10時を過ぎると駐車場が満車になる状況でした。
臨時駐車場も用意されていますが、混雑が心配な方は公共交通機関の利用をおすすめします。
ガーデン内は飲食禁止です(水分補給程度の飲み物は可)。
光綾公園のガーデン以外のエリアには飲食スペースが少しありますが、売店はありません。
飲み物の自動販売機が2台とアイスの自動販売機が1台(9時から16時30分まで稼働)が設置されています。

世界を旅する11のテーマガーデン
「世界旅行」をテーマにした11の個性的なエリアで構成されています。
それぞれのエリアは各テーマごとに色彩やデザインが工夫されていて、訪れるごとに異なる風景や雰囲気が楽しめます。
バラの美しさだけでなく、気候への適応や育てやすさも考慮して設計されているそうです。
散策しながらバラ栽培の参考にもなるガーデンです。
それぞれの特徴とともに気になった点や個人的なおすすめについても紹介します。
※各エリアの紹介についてはあやせローズガーデンリーフレットを参考にしています。
参考:綾瀬市ホームページhttps://www.city.ayase.kanagawa.jp/soshiki/midorikoenka/koen/4/15170.html
ウェルカム・ガーデン

最初のエリアです。バラといえばやはり赤のイメージです。
明るく華やかな赤いバラとライムグリーンの葉が迎えてくれました。


パーゴラと水鏡はフォトスポットとして人気でした。
5月16日時点で開花していたものは少なかったのですが水鏡に映って綺麗でした。
満開が楽しみな場所です。
ピースフル・ガーデン

「平和」を象徴するオリーブの古木があり、綾瀬オリジナルのバラ「ル・デパール・ド・アヤセ」が多く植栽されているエリアです。

両側にベンチが設置されていて休憩スペースとしても人気でした。




たくさんの「ル・デパール・ド・アヤセ」が咲いていました。
早咲きで秋まで繰り返し咲くのが特徴のようで長く楽しめそうです。
シークレット・ガーデン

奥まったエリアにあり、まさに「秘密の花園」です。パステルカラーのバラたちとガゼボが特徴です。
中央にある大きなテラコッタに植えられたバラは蕾の状態でした(5月18日)。開花が楽しみです。






サボン。とても良い香りのバラでした。
ホワイト・ガーデン

ドイツトウヒと名前の通り白い花のみで構成された純白の庭です。
清楚で神秘的な雰囲気でした。


針葉樹に雪が降ったように白バラが絡んでいます。


白バラが絡んだベンチはフォトスポットにぴったりです。

トロピカル・ガーデン

色鮮やかなバラと熱帯植物が織りなす情熱的なエリアです。
明るさと活気があり元気がもらえるような空間でした。
バナナも見かけました!





ピンクのバラのトンネル
トロピカル・ガーデンと次のメドウ・ガーデンを繋ぐトンネルです。一番のお気に入りです。





写真は5月13日と16日のものです。
メドウ・ガーデン

ピンクのバラのトンネルを抜けた先にあります。
野原のような優しい自然な雰囲気の空間です。
小輪バラや宿根草が咲き乱れ物語の中にいるような気分が味わえます。




小さな花たちが可憐に咲く姿にとても癒されました。
ウォーター・ガーデン

木道やデッキを渡りながら水生植物やバラが楽しめる空間です。
あまり見かけない色の睡蓮が咲いていました。




フラワー・ヒル

ウォーター・ガーデン側から見える部分とピースフル・ガーデン側から見える部分では植えられている植物が異なっていました。
頂上には日時計があり、そこを起点に異なる空間が楽しめます。


バラが咲いている姿が流れる水のようです。


反対側にはアンティークな色合いのバラや麦を見かけました。


オセアニア・ガーデン

オーストラリアやニュージーランド産の植物と紫やピンクの花が咲く柔らかでありながら異国情緒あふれるエリアです。
このエリアに入った瞬間、今まで以上にバラの良い香りがしてきました。




ドライ・ガーデン

サボテンやグラス類など耐乾性植物と、茶色やアプリコット色のバラで構成された個性的な空間です。
オセアニア・ガーデンに続き、こんな組み合わせもアリなのかと驚きの庭園でした。



古都の庭

花札にちなんだ日本の植物とバラが調和した日本庭園風のエリアです。
白い塗り壁や藤棚が引き立つよう「間」を大切にした引き算の美学が感じられる空間です。





まとめ

色とりどりのバラが咲き誇り、まるで世界を旅しているようなガーデンの景色に、心が癒されるひとときでした。
バラの見頃は5月中旬から下旬。まだ蕾の花も多く、これからますます美しい景色が楽しめそうです。
この季節ならではの華やかさを、ぜひご自身の目で体感してみてはいかがでしょうか。
入場無料で気軽に訪れることができるので、ご家族やお友達とのお出かけにもぴったりです。
皆さんも「あやせローズガーデン」で素敵な思い出を作ってくださいね。
また、5月24日には「ローズフェスタ2025」も開催されます。
バラの香りに包まれながら、特別な一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ローズフェスタ2025公式サイト